知ったかぶりのクラシック
ジャンルを超えて受け継がれる芸術家の遺伝子 |
芥川也寸志 |
弦楽のための三楽章
|
瑞々しい感性と力強さを合わせ持った戦後黎明期の傑作。 芥川也寸志(1925-1989)は作家、芥川龍之介の三男として東京に生まれました。 2歳の頃に父である龍之介は他界したのですが、その遺品としてのレコードを愛聴するようになったのがクラシック音楽へとのめり込んでいくきっかけだったと言われています。 幼少の頃からとりわけストラヴィンスキーのオペラに感銘を受けていた彼は、1954年には国交のなかったソビエト連邦に密入国し、ショスタコーヴィチやハチャトゥリアンをはじめとする作曲家たちとの知遇を得ました。
この《弦楽のための三楽章》はロシアに渡る以前の1953年に書かれた初期の傑作として知られていて、演奏会で取り上げられる機会も多い代表的な芥川作品です。 第一楽章 Allegro 第二楽章 Berceuse 第三楽章 Presto
それでは聴いて下さい。 |
Tweet |