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【コード理論大全】質問コーナー


コードスケール、どれが正解なんですか?

第六回
コードスケールの選択

Q: P.291、問54の3小節目のEm7のコードスケールを、Eドリアンではなく、どうしてEフリジアンにしたんですか?理由を教えてください。



V-7はエオリアンモーダルインターチェンジと考えると、コードスケールはフリジアンとなり、ミクソリディアンモーダルインターチェンジと考えると、ドリアンとなります。どちらで考えても正解、不正解ということはないので、解答54には『解答例』という記載を付けさせて頂いています。

ドリアンモーダルインターチェンジと考えたほうが、アヴェイラブルテンションが多いという利点がありますが、V-7の直前のbVImaj7がエオリアンモーダルインターチェンジであるので、V-7に対するコードスケールをフリジアンスケールとすると、二小節目、三小節目で採用されるコードスケールの構成音が等しくなります。

実際のインプロヴィゼーションなどでは、このような考え方をする方がより自然かと思い、ここではフリジアンスケールを採用しました。ただ、ドリアンが間違いということはありませんので、ここでは解答例としているということです。

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