【コード理論大全】質問コーナー
短九度と短二度は同じ扱いで良いの? |
| 第八回 |
| 短二度の扱い |
Q:コード理論大全には、ドミナントコードのテンション以外の使い方として短九度は「非実用的」とあり、 短九度音程の対処法が記されています。しかしオクターブ違いの短二度音程については「非実用的」という記述はされていません。同じ音高ということで、 短九度と短二度音程は同じように扱って良いのでしょうか? |
| ご質問、大変ありがとうございます。メジャーセブスンスコード上での短九度音程については、一般的なヴォイシングの教科書や編曲技法本で「避けるべき音程」として扱われていることが多いですが、ジャズピアニストやジャズギタリストは短二度を含むメジャーセブンスコードのヴォイシングを頻繁に使用しますし、短二度が一概に「避けるべき音」とは言えず、効果的な手法となることもあります。 例えばキーボードに向かっていただいて、下からF3 A3 C4 E4 F5 A5と弾いてみてください。これは含むFmaj7コードですが、こちらはE4とF5が短九度音程 音程を作るため、調性に馴染まない不協和音のようなサウンドとして聴こえるかと思います。これに対して、今度は下からF3 A3 C4 E4 F4 A4と弾いてみてください。このFmaj7のヴォイシングは短九度音程を含まず、代わりに短二度を含んでいますが、こちらは違和感のない協和音として耳に馴染むと思います。ただしここからトップノートであるA4を抜いて、F3 A3 C4 E4 F4とすると、恐らくヴォイシングの誤りかのような違和感が感じられないでしょうか。このようにトップの二音が二度の音程、特に短二度でぶつかっていると、和声感を上手く伝えられなくなってしまうことがあります。これはボトムの二音を二度でぶつける場合でも同様です。同じような事例として、Cm7のコードでヴォーカルのメロディはEbだったとします。伴奏者がトップノートDとなるCm7(9)コードを使用すると、ヴォーカルはDにつられて、短二度でぶつかるE♭の音程を取りにくくなってしまいます。このようにトップの二音が短二度となることによって、問題が生じてしまうことはあります。 |
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